ふるさとだよりも、五十年近くなると、タネさがしが大変。隣町村に車をとばす。ここは弥彦神社前のミヤゲ物屋。入って見つけたのがこの竹細工。店の婦人に「これは弥彦の神様の前にならべる商品でない。売れないでしょう」といったら、うれいないという。「そうだろう、アマノカゴヤマノミコトみたいな清潔なお方ムキでない。これは、寺泊の魚アメ横で売れば、みんな買う。年中、恋人や若夫婦がつめかているから。」