誌友たより



千葉市松戸市
  中村 ヤヨヒ

 今日この頃チューリップを始め、花ばなが咲ききそい、空は高く浅緑もまし、心洗われる心持、私のように病気を種々持っておっても、医薬、医療、医術の進歩のおかげで、元気に過ごして居ます。私は息子、嫁、孫と一緒に住み、階下の一室で一人で居り皆に良くしてもらい、生きながらの極楽を味わい、感謝の日々を過ごしております。
(中村さんは、大町藤田旅館の御出身、寺小昭和三年卒)

栃木沼田町
  金澤 定芳

 ふるさとだより五百号達成おめでとうございます。在外者誌友の一人として感謝あるのみです。
年老いると共に、増す望郷の思いは切実です。
生来凡庸、元気である中は、働くべきとの持論の中で、現在もシルバー人材センターの理事として地域での社会奉仕に元気で頑張って居ります。
健康って本当にありがたいと痛感する今日このごろです。
(昭和七年寺小卒)



東京都
  丸山 静枝

春の最盛期に入り、良き季節となりましたね。
寺泊の大祭も間近となり、海も春の光に輝いて参りましたでしょう。生ある内に、いま一度お祭りの行列を見て五輿を拝み、子供の頃の楽しかった想い出にひたりたいが、私の余命もあと僅かと思われます。そのうちに扇やが、どうして寺泊に住むようになったかの話をしたいと思って居ります。春マラソンの佳い時期、永生きさせていただき有り難いと思い、健康に生んでくれた両親に感謝の気持ちで一杯です。五月一日から鰯漁が始まり、朝はやくから浜に出て、船の帰るのを待ち、網からハズして持ち帰り、焼いて食べた想い出がつきません。
(八十八歳。荒町の扇谷薬局ご出身、アダ名南洋さん。寺小大正十二年卒)