昭和四年に小学校を出た男女は戦死者が多く、未亡人も沢山。戦争から生きて還った仲間が、追悼のつどいを毎年開いて五十年がすぎた。八十歳を越したので、同学年会を解散することになった。この記念碑は寺の境内の片隅に末永く伝わることだろう。会は解散しても、生き残りの何人かいる内は、時々ここにあつまり、昔話をたのしむ。このわきにアズマヤがあるので小宴もできる。この写真の表紙にして、子孫に記念の自分史を作ることにした。