雷     塚 ( 田 尻 )

 大河津村でも仏山と並んで一番高い山、それをかみなりづか(雷塚)とよんでいます。田尻からも登ってゆかれますが、どうして雷塚などというようになったのでしょうか。
 登ってみますとなるはど大きな塚があります。雷という呼び名について、村の古老の方は雷塚というのは、その昔、かみさりづか (神去塚)といったもので、弥彦の神様が、ここで、他の神様と別れたことから名ごりをおしんで、「神去塚」と、名づけられたのだと教えて下さいました。
 田尻での温古会の席上、「昔はよくこの塚の上に村人が集まって、月見のうたげ(宴)を催したものだ」というお話しを聞きました。