寺をきらった観音様(求 草)
求草部落に二十五代以上も続いているいう新六という屋号の旧家がありますが、この家に古くから戦の時、帝の申に入れて我が身の安全を願う小さな観音の金仏をもっておられました。
何代目の人かわかりませんが、在家に保存七ておくのは勿体ないとして、求草の極楽寺に寄進しました。
ところが、極楽寺の僧はそれから夢見が悪いので 「これは寺にあわないのだ、やっぱり新六さがもっておれば良いのだ」と、観音像を返しました。
以来、新六家で保存されておられます。