眼病をなおす霊泉  (竹森)
 竹森の井の脇というところに、「道場とよんでいるお堂があります。このお堂の横に、こんこんと年中つきないでわいている泉がありせす。この泉を村の人は「井の脇の霊泉」として大切につかっていますが、それというのも次のようなわけがあるからです。
 即ち、目の病にかかった時には、この霊泉のとこにゆき、わきでてくる泉のかたわらに、お(麻)がらを自分の年の数だけぐるりと輪にしてたてて、その中に米の粒を落とし霊泉をみちびきます、そしてその水で目を洗いますと、病魔はたちまち退散し、眼病がじきに直ってしまうというのであります。どうしておがらをたてて米粒を入れるのかわかりませんが、昔からの言伝いだそうです」 有難い泉ですね.