ここは、数すくないホタルの里。
航空防除のヘリコプターは、この上では飛ばない。タンボのない山渓だからホタルは生きのびられる。夜9時どろ、車でここにくる。ライトを消して、ホタルの出番を待つ。光と光が呼応したように闇の中で、光をまきちらす。草の夜ツユを吸って、精力的に光が闇に舞う。しばらく浮世をわすれ、幻の感覚を味わうひととき。
寺泊にホタルはまだ健在。